異常気象による自然災害の損失額は、年間25兆円!
久しぶりのブログ再開です。
『Python超入門 ~モンティと学ぶはじめてのプログラミング』は、1月30日に書店に並ぶ予定です! やったぁ~、ぱちぱち。
本当はもっと早く出版できる予定だったのですが、色々とあり、私がインデザインでレイアウトを全て作り直しました!フォントの種類や大きさやレイアウトを全て変え、一部の図などをゼロから作り直しまし、大変でした。フォントの勉強、インデザインの使い方を勉強し、11月から約1ヶ月半、私は1日おきに徹夜でした、ほんと。徹夜と言っても、寝てはいるのですが、授業終わってから翌日のお昼頃までず~~っと作業を続け、家帰ってネコにご飯あげて家事をしてお風呂に入って寝て、夕方に起きて授業。その繰り返し。早ければ朝の8時ごろに帰れるけど、遅ければ13時過ぎにやっと帰る、といった生活でした。5時間10時間があっという間で、好きでやっているので大変だけど全くストレスではないのです。また、文章についても何度も何度も推敲ができました。おかげで、今の私にとっては精一杯のことができたので、すごく良かったです。
小学生から大人まで、プログラミング初心者が、わかりやすく楽しんでプログラミングに取り組めます。プログラミング入門書としては、日本一、いや世界一です!
ふすいさんの表紙が素敵で、ジャケ買いもOKです。表紙だけでも買う価値があります!(著者として、それでいいのか・・・)
原稿の最終訂正を終えてやっと一息つくことはできず、会社の決算が待っていました。12月末締め切りと思い、頑張って泣きながらえいやっと仕上げて町田税務署までもっていったのですが、やり直しを命じられ、今やり直しています、しくしく。
町田税務署の方は非常に親切なので、年明け早々、1月6日に指導してくださることになり・・・それまで少しでもましなものに作り直せねばなりませぬ。
お正月は授業と税務に頑張ります!
そんなこんなで、今日やっとこさぼさぼさの髪を切る時間が取れるようになりました。
早く、セサミチャレンジの企画を作りたいのであります。
現時点では、いくつかのデータを提示するので、そのデータを分析して何らかの結論を導く、という内容を考えています。
小学生は小学生なりに、平均やグラフを使って分析し、中高生は数学の統計学やPythonを使って分析してもらおうというものです。算数・数学を、テスト勉強や入試のためだけでなく、実生活でも役立て、しかも深い洞察力を身に付けることができます!と思う。
賞品もつけます!金・銀・銅賞の賞品はこれから考えます(スポンサー頑張って見つけます)。佳作の人たちには、アマゾンカード・iTuneカード・図書カードなどから好きなものを選んで3000円分もらえるので、皆さん、こぞって、チャレンジしてください!
で、テーマについては、今のところ二酸化炭素、温暖化関係を考えています。(※あと1ヶ月、うんうん考えるから、変わったらごめんなさい。)
2、30年前までは、温暖化対策は経済成長と両立しないとの論調が論じられることもあったのですが、週間エコノミスト2019年12月31日・2020年1月7日合併号の記事のタイトル『自然災害の損失は「25兆円」ー気候変動はもはや一大リスク』で示されるように、温暖化対策をしないことは経済損失をもたらすことが明らかになってきています。今年、日本でも台風や豪雨による大きな被害が起きましたが、日本だけでなく世界的に見ても異常気象による被害が起きているそうです。
2019年2月22日、国連のプレスリリースによると、2018年における被災者総数は下記のようになっています。
被災者数上位10カ国(2018年)
国 |
被災者総数 |
1. インド |
23,900,348 |
2. フィリピン |
6,490,216 |
3. 中国 |
6,415,024 |
4. ナイジェリア |
3,938,204 |
5. グアテマラ |
3,291,359 |
6. ケニア |
3,211,188 |
7. アフガニスタン |
2,206,750 |
8. 米国 |
1,762,103 |
9. 日本 |
1,599,497 |
10. マダガスカル |
1,472,190 |
出典:EM-DAT(国際災害データベース)
インドでは洪水によりケララ州だけで2300万人、国内全体で3540万人もの人々が被災したそうです。
今年の日本は、台風による大きな被害がありました。ドイツの環境シンクタンク『ジャーマンウォッチ』は、2019年における気象災害による死者数・損失額などの4項目について各国の被害状況を分析し、日本の被害状況が世界1位と結論づけたそうです(ちなみに2017年には日本は36位だったそうです)。(東京新聞2019年12月5日付け参照)
だがしかし、2019年9月、ニューヨークの国連本部で開かれた「気候行動サミット」に参加した小泉環境相は、無知の極みなのであります。「クールにセクシーに気候変動に取り組む」とかの発言は、どうでもいいです。問題なのは、「毎日でもステーキを食べたい」と発言したことです。
家族や友達に発言するのならばいいけれど、日本の環境相という立場でニューヨークで開催されている「気候行動サミット」において、このような発言をすることが、世界的にどのような意味を持つのかを、皆さんに考えていただきたいのです。
少し長くてすみませんが、下記に説明させてください。
畜産業による温室効果ガスの総排出量は、地球の全排出量の18%を占めているそうです(農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所、長田 隆・永西 修著『畜産からの温室効果ガスの排出抑制技術』による)。
1kgの牛肉を生産するために36kgもの二酸化炭素が排出されるのです。車の排気ガスによる影響よりも、畜産業、特に牛肉生産における影響の方が大きいのです。
気候変動に関する政府間パネル議長でノーベル平和賞受賞者のラジェンドラ・パチャウリ氏らはミート・フリー・マンデーを提唱しています。週1回だけ肉を食べないだけで、二酸化炭素排出量削減に大いに貢献できるからです。
オクスフォード大学、ハーバード大学、コロンビア大学や、ニューヨークの公立小学校の給食では、「ミート・フリー・マンデー」が取り入られています。
さて、これらの事実を踏まえた上で、異常気象で多くの被災者が出ている日本の環境相が、『気候行動サミット』に関するインタビューにおいて「毎日ステーキ食べたい」と発言するのを聞いて、ニューヨークの小学生はどう思うんだろう?
それだけでなく、小泉環境相は海外記者から、石炭火力発電をどのように減らすのかを聞かれたとき、小泉氏は、しばらく沈黙したあと、「自分は先週大臣になったばかりなので、あとでスタッフと話し合います」と答えたのでした。
石炭は温暖化の大きな原因であるため、この件に関する質問にどう答えるべきかを考えておくのは、基本中の基本であり、その準備すらできていなかったのです。
という訳で、温暖化問題については、小泉氏を全くあてにはならないようです。皆さんが取り組んで変えていってください、お願い!!!
ところで、先ほど美容院で「TRENDY」という雑誌を見ていたら、2020年に流行るもの予想第15位が「植物性肉のハンバーガー」が挙げられていて、やったぁと思いました。
私は自分で胡桃・きのこ・黒豆・たまねぎ・トマト・ニンニク・ビーツ・ごはんを混ぜて特製ハンバーガーを作っているのですが(※結構美味しい!)、外でも気楽に植物バーガーが食べれたらいいなぁと待ちわびています。
2017年5月、世界保健機関WHOの新長官選出にあたり、200人以上の科学者・政策専門家が公開書簡を提出し、工場畜産を減らして植物性の肉の代替食品の研究を促進すべきことを訴えています。大豆ミートはダイエットのためではないのですよ。
日本において、私は「ずれた」人間であるため、上記のことは話半分で、いや話10%くらいに割り引いていただき、その上で耳を傾けていただけるとありがたく存じます。
セサミチャレンジでは肉のことは取り上げないので、皆さん安心してください(?)。データ分析によって、今まで見えなかったことが見えるようになればいいなぁと思います。
セサミチャレンジで温暖化のことを取り上げるにあたり、ひとつ懸念なことがありました。それは、マイナスの要因について考えるので、気持ちがブルーにならないか、ということです。「ああ、だめだ、地球はもうオワタ」みたいな気分になってしまわないか、それが心配でした。かくいう私も、そんな気持ちに傾きがちなので、果たしてそのようなテーマを取り上げていいのか。もっと前向きにハッピーになれるテーマの方がよいのではないか、そんなことをここ数ヶ月、ひとりでもんもんと悩んでいました。
そんな私の懸念を軽やかに吹き飛ばし、イェ~イ!とハッピーな気持ちにしてくれた本がありました。この本をみて、私はテーマを決意できました。
その本については、明日!