セサミ読書日記

本の紹介など

輪廻転生

今回は植物の話題からちょっと外れて、別のことを書きます。『輪廻転生』というタイトルからもわかるように、死に関する内容なので、苦手な人はどうか読まないでください、どうかお願いいたします。 

少し前のニュースなのですが、2018年12月30日にニューズウィーク誌に書かれた記事 

"California bans pet stores from selling non-rescue and shelter animals"(『カリフォルニア州のペットショップでは、保護動物以外の販売を禁止する』)by Christina Zhao

を昨日知りました。

この記事によりますと、カリフォルニア州では、全米で始めて、ブリーダーや繁殖業者などによって商業用に育てられた犬・猫・ウサギの販売を禁止し、シェルターなどに保護されている動物のみ販売が許可されるようになったそうです。カリフォルニア州知事ジェリー・ブラウン氏は2017年に“The Pet Rescue and Adoption Act”(※直訳すると、ペット保護・養子縁組法)に署名し、2019年1月1日からこの法律は施行されるようになったそうです(※アメリカでは州ごとに法律が異なります)。

 

また、これは少し古いニュースなのですが、2017年2月5日のAFP通信によりますと、

「台湾で4日、保護施設に収容された動物たちの殺処分を禁じる法律が施行」されたました。殺処分を禁止する法律は、アジアではインドに次いで2カ国目だそうです。

この法案は2015年に立法院(議会)で可決されていたそうなのですが、施設側のために準備期間が設けられていたそうです。

しかし、この準備期間に大きな事件が起きました

それは、獣医師の簡稚澄氏の自殺です。

簡氏は、台湾で最難関の台湾大学を卒業し、公務員試験もトップの成績で合格したエリートだったそうです。彼女は中央官庁で働くこともできたのですが、あえて、動物保護施設の管理者として、現場で働くことを選んだそうです。犬や動物が大好きだったからこそ、現状を変えたいという強い気持ちがあったのではと思います。

簡氏は、懸命にできる限りのことをして保護権の里親を探そうとしたそうです。しかしそれでも期間内に里親が見つからなかった場合には、彼女自身の手で犬を安楽死させなければなりませんでした。それが彼女の仕事だからです。彼女は2年間に700匹の犬を安楽死させました。

そして、法が施行される前の2015年5月5日に、犬を安楽死させるために使っていた注射を自分に打ち、自らの命を絶ったそうです。


【衝撃】安楽死の薬を自分に注射した獣医…遺されたメッセージが辛すぎる!

 

さて、ここで話が変わります。

私事で恐縮ですが、昨年我が愛猫が息を引き取ったとき、私は必死である行動をしました。それは何かといいますと、愛猫に再会するための方法を探したのです。

最初は、プリンストン大学マサチューセッツ工科大学ハーバード大学で終身在職権をもつ理論物理学者のリサ・ランドール氏の『ワープする宇宙 5次元時空の謎を解く』を再読しました。この本は非常に面白いので、そのうちきちんと取り上げて紹介したいと思いますさてが、今は省略させてください。

で、私は何を考えていたのかとといいますと、物理学的に5次元が存在するならば、そしてパラレル・ワールドが存在するならば、魂が存在というのは将来的に科学的に実証されるかもしれない、そしたら、愛猫に再会するための具体的な方法がわかるかもしれない、ということです。

しかし、これは目の付け所としてはよかった(?)かもしれませんが、実現までには長い年月がかかりそうです。私は早く知りたい!

早く具体的な方法が知りたいと思いました。

ネットで探したら『ペットが死ぬと虹の橋を渡る』という非常に美しいお話を知りました。この話は非常に感動的ではあるのですが、しかし私は心の片隅で『でも、どうせ、作り話でしょ、ウソでしょ』と思ってしまうのです。純な心の持ち主でなくてすみません・・・

私はどうしても確証が欲しかったのです。うさんくさいものはいらない、どうしても確証がほしい。

そこで、次に、脳神経外科医のエベン・アレグザンダー氏の著書『プルーフ・オブ・ヘブン(※及川注:天国の証拠、という意味です)ーー脳神経外科医が見た死後の世界』と『マップ・オブ・ヘブン(※及川注:天国の地図、という意味です)--あなたのなかに眠る「天国」の記憶』という本です。

これは、魂とか天国とか輪廻とかいったものはまった~~く信じていなかった脳神経外科医が、自らの臨死体験を綴ったものです。

非常に興味深くて面白い内容で、オカルトチックな胡散臭さを極力排除して書かれた非常によい本した。しかしそれでもまだなお私は、もしかしたらこれはアレグザンダー氏の単なる夢の話に過ぎないかもしれない、絶対の絶対に本当とは言い切れない、と思ってしまいました。

そんなこんなで、どうしたら会えるのか、どんな方法でも構わないから絶対に我が愛猫と再会するのだ。いやもしかしたら、今、魂として私の横に存在しているのかもしれない。それだったら超うれしい! とにかく確証がほしい。

もしかしたら、私のこのような行動や考え方は、単に死を受け入れることを避けている現実逃避かもしれないとも思いました。しかしまだ諦めるのは早い、何とかしたい、でも単なる現実逃避かも、と揺れ動きさまよい続けました。

そんな私は、もちろん未だに確証は得られていませんが、ただ心のよりどころとなる本にめぐり合うことができました。それは、竹倉史人氏が書いた『輪廻転生ーー<私>をつなぐ生まれ変わりの物語』という本です。

 

 

輪廻転生 〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語 (講談社現代新書)
 

 

この本は、世界中、古今東西の様々な文化・思想・現象において、『輪廻転生』がどのように語られているかをまとめた学術書です。怪しげなオカルト本・スピリチュアル本とは一線を画した真面目でしかも読みやすい学術書として、アマゾンのレビューでも高い評価を得ています。私は、簡潔に語られている奥深い内容に感動し、愛猫との再会という目的も一時忘れ、本に没頭してしまいまし

1~3章では、輪廻転生を3つのタイプに分けて、詳しく論じています。そして、私が最も惹かれた4章では、『前世を記憶している子どもたち』について論じています。

アメリカのヴァージニア大学医学部のDOPSという機関では、「幼い子どもたちが語る「前世の記憶」が実際の「客観的事実」と合致するかどうかを実証的に研究している研究機関」で、そこで調査された出来事について淡々と書かれているのですが、これが面白いのです。また、この研究所及び著者が常に客観的であろうとし続け、だからこそ、説得力を有しています。

確証をもてたわけではないけれど(※そもそも数学の証明じゃないのだから確証など持つことは、はなから無理な話なのですが)、生まれ変わりってあるのかもなぁ、とほんわかと思えるようになりました。

状況は何一つ変わっていないし、確証が得られた訳でもないのですが、暖かい気持ちで信じられるようになりました。そして、一番の収穫は、「輪廻転生には人生の困難を乗り越える力がある」ということです。

もしも、このブログを読んでくださった方の中で、親しい人や親しいペットとの死別に苦しんでいらっしゃったら、どうか、『輪廻転生』を手にとってみてください。

最後に、ヴァージニア大学客員教授言語学者大門正幸氏の発表によりますと、過去生の死から次の誕生までの平均年月は4年5ヶ月で、前世で非業の死を遂げた事例は67.4%だそうです。

台湾の獣医師簡氏は、もしかしたら今年の秋頃に、この世に新たな生を受けるかもしれませんね。

【参考文献】

竹倉史人著『輪廻転生ーー<私>をつなぐ生まれ変わりの物語』2015、講談社

青い文字はこの本からの引用です。

 

 

ニンニクとパセリ、裁判にかけられる!(※実話です):ステファノ・マンクーゾが示す植物の世界③

世の中には原因不明の『家電クラッシャー』という体質の人がいて、自分が使用する家電製品を非常に頻繁に壊してしまうそうなのです。

もしかしたら、その人は電気を発生する力が通常よりも強いのかもしれません、あくまでも推測ですが。

人間が電気を発するの?とお思いの人もいるかもしれませんが、脳や神経の情報処理は全て、神経細胞に電流が流れることによって発生しているので、当たり前のことなのであります。

犬や猫は人間には聞こえない波長の音を聞くことができるし、鳥やウニなどの生物は磁場を感知できるし、電気ウナギやしびれえいは電気を発生するし。

こう考えてみると、人間というのは生物の中ではかなり鈍感な部類なのかもしれません。

 

さて、ステファノ・マンクーゾ&アレッサンドラ・ヴィオラ著の『植物は<知性>をもっている』という著書において、植物は20の感覚を有していることが示されています。人間は5感しかないので、かなり鈍いやつですよね。

でも、植物には目がないのに、どうやって物を見てるの?って思う方もいるかもしれません。

植物は、細胞内に存在する光受容体で光をキャッチし、表皮細胞がレンズの機能をすることで、物体の形も像として認識できるそうなのです。

植物には脳がないのに、どうやって情報処理するの?って思う方もいるかもしれません。それに関しては次の次の回に書いていきますので、今回は省略させてください。

植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム

植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム

 

植物には嗅覚もあるので、化学物質を出しあって情報伝達し合っています。

『においで情報伝達する』といっても実感を持ちにくいですが、犬や猫のような優れた嗅覚の持ち主はにおいで情報伝達し合っていますよね。植物もそれと同様で、例えばトマトなどは、草食の昆虫に襲われると、数百メートルも離れた場所に生えているほかの植物にも警告が届くほどの大量のBVOC(※及川注:生物由来揮発性有機物すなわち情報伝達のための化学物質)を出す」そうなのです。数百メートルも離れたトマトさんどうしが情報伝達し合えるなんて、すごいですよね!

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トマト

また、植物は音を聞くこともできます。

昔そのことをはじめて聞いたとき「胡散臭いの!馬鹿みたい」と思ってしまったのですが、だがしかし、こんな結果が出ているそうです。ちょっと長い引用になります。

 

フィレンチェ大学国際植物ニューロバイオロジー研究所は、音響機器分野のトップ企業ボーズ(※及川注:スピーカーで有名なメーカーです)の資金援助と、イタリアのトスカーナ州モンタルチーノのブドウ農家の協力を得て、五年以上を費やして音楽を聞かせながらブドウの木を育てる実験を行った。

 すると、驚くべき結果が得られた。音楽が流されるなかで育ったブドウは、まったく音楽を流さずに育てられたブドウよりも生育状態がよかったのだ。それだけではない。成熟が早いうえに、味、色、ポリフェノールの含有量の点で優れたブドウを実らせた。

 おまけに音楽には、害虫を混乱させ、木から遠ざける効果もあった。害虫駆除に音が使えるなら、殺虫剤の使用を大幅に減らし、有機農業の新しい革命的な一部門として、「音響農業」を打ち立てることもできるだろう。

 2011年、この実験は、国連主催の「ヨーロッパ・ブラジル持続可能な開発会議によって、今後20年でグリーン経済の世界を実現可能にする百のプロジェクトの1つに選ばれた。

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ブドウの木

 さらに、音楽、すなわち一定の周波数は、植物の成長に影響を及ぼすこともわかっていて、興味のある人は是非研究してみてください。私も、突発的にぶどう園がほしくなってしまいました!

 それだけでなく、植物は根を使って音を発生させることもできるそうなのです。実は植物の「根」に関しては、色々と知られていない事実がたくさんあり、次回か次々回に書いていきます。

 

 とはいっても、植物が感覚を有するということに、信じがたい印象を抱いてしまうかたもいるかもしれません。かくいう私もそうでした。その原因として、マンクーゾ氏は、西洋社会における哲学的・科学的・宗教的な歴史の観点から述べています。長くかくと大変なので、ほ~んのごく一部のみ紹介します。

 ルネサンス期のフランスの哲学者・数学者のシャルウ・ド・ボヴェルが1509年に出版した『知恵の書』には、このような記述がなされています。

 ・石 :存在するのみ

・植物:存在し、生きている

・動物:存在し、生きていて、感知する

・人間:存在し、生きていて、感知して、知性を持つ

 現在人の感覚もこれに近いのではと思います。このような考え方には、古代ギリシャの哲学者のアリストテレスや、キリスト教の考え方が影響していることが示されています。

 科学者自身もこのような感覚から逃れることができませんでした。高校の生物の教科書にも登場するリンネ(カール・フォン・リンネ)という18世紀の生物学者・医者・探検家・博物学者もまた、植物は無生物に近い存在という考えを固執し続けたようです。そのため、ハエトリグサのような食虫植物が、昆虫を捕まえ、葉を閉じ、消化する様子を観察しても、以下のような頑なな態度を取り続けました。

「昆虫はまったく死んではいない」とか、

「昆虫は自分の都合のために、自分の意思で植物のなかにとどまっている」とか、

「たまたま植物の上にいただけで、引き寄せられたわけではない」とか、

「植物の葉は偶然閉じたのであり、昆虫を出られないようにする力はない」

などと論じたようです。人間というのは、自分のそれまでの考えに固執してしまいやすいのかもしれません。「植物が音楽を聴けるなんて、そんな胡散臭いこと信じるなんて、馬鹿らしい!」と思う方は、リンネ氏に、よき半面教師になってもらいましょう。

 それに対して、19世紀の生物学者であり進化論を唱えたチャールズ・ダーウィンは、1880年に『植物の運動力』という書籍を発表し、植物の運動力を認めるだけでなく、植物の根が「指令センター」の役割を果たしていると論じたそうです。植物の根の役割に関しては次回・次々回と書いていきますが、その時代の通説や常識よりも、実験・観察で得た結果から合理的に判断した結論を臆することなく発表したダーウィンは、やはりすごい存在だなぁと思いました。

 西洋社会では散々こき下ろされてきた植物ではありますが、なんと、人間と同等扱いされた例もありました。何かというと、裁判にかけられたのです!

キリスト教の異端審問で魔女として告発された女性たちは、植物を使って秘薬を作っていると信じられていた。そのため魔女たちといっしょに、なんと、にんにく、パセリ、フェンネルまでもが裁判にかけられたのだ!

 人間ってアホかもしれない・・・

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裁判にかけられなかったレタスと、裁判にかけられたパセリ

【参考文献】

ステファノ・マンクーゾ、アレッサンドラ・ヴィオラ著『植物は<知性>をもっている』NHK出版、2015

※緑色の文字はこの本からの引用です。

海上の温室:ステファノ・マンクーゾが示す植物の世界②

数学と全然関係ないブログをこれから書き続けていくのですが、なぜそんなことをするのかというと、理由は4つあります。

1つめは、科学的見地から、AIを用いることによって植物や動物とコミュニケーションを取ることが可能になるのではと私は推測していて、能力的にも時間的にも限界のある私としては、このブログを読んだ誰かに、実現してもらえればという希望的観測を持っているからです。(※私も私なりに頑張ってはみます、はい)

2つめは、食料的環境的観点から、植物と動物との関係を見直すきっかけになればと思い、自分自身の勉強も兼ねて、書籍を読んでまとめていきたいからです。(※基本的に私は怠け者なので、ブログを書くという目的を持つことで、読書の速度を上げたいのであります)

あとの2つの理由は、そのうち書きます多分。

さて、国連食料農業機関FAOの発表によりますと、2018年において世界なかの8億2000万人の人々が飢餓状態にあるそうです。また少し古いデータですが、同じくFAOの2011年の発表によりますと、世界的な食糧難は加速傾向にあり、2050年までには食料の量を現在よりも60%増やす必要があるようです。

現代の日本において、食料難といっても、ピンときませんよね。というのも、日本は食糧自給率は低いにもかかわらず(2018年カロリー・ベースで38%)、1人あたりの食品廃棄量はアメリカを抜いて世界1位という不名誉な世界1を誇って(?)いるからだと思います。

2018年消費者庁消費者政策課発表の『食品ロス削減関係参考資料』によりますと、

●2015年食品ロス量は年間646万トンで、これは、国連世界食糧計画(WFP)による食糧援助量(約320万トン)の2倍にあたる
●毎日大型(10トン)トラック1,770台分を廃棄
●年間1人当たりの食品ロス量は51kgで、これは年間1人当たりの米の消費量(約54kg)とほぼ同じ

だそうです。とほほほほ。

高校生の時には何も考えていなかった私は全く偉そうにいえる立場にはないので、棚の上にのっかって発言していますが、どうか皆さん、将来の職業選択を考える上で、日本のことだけでなく、世界の状況に幅広く目を向けてもらえたらなぁと思います、お願いします。

 

で、これからしばらくの間紹介しようとしているのは、イタリアのフィレンチェ大学農学部教授の研究者ステファノ・マンクーゾ氏の著書で、①『植物は<知性>をもっている』と、②『植物は<未来>を知っている』の2冊です。タイトルだけ見るとうさんくささ100%ですが、内容は科学的論拠に貫かれたもので、更に面白い事実が盛りだくさんです。専門書なので若干難しく感じるかもしれませんが、②などは写真も豊富で面白いのでとっつきやすいかもしれません。まずは、次回から3回に分けて、①の内容について書いていきたいと思います。

 

本を読むのはめんどい、という方は、TEDで観ることもできるのでどうぞ!


Stefano Mancuso: The roots of plant intelligence

 

マンクーゾ氏は2015年のミラノ国際博覧会に『クラゲ型温室』を発表して注目を浴びました。農作物を育てる温室を海上に組み立てて、太陽光発電の電力を使って海水を淡水化するのです。これがあれば、土地も水も電気代も使わずに、作物を育てることができるのです。ここに写真を貼り付けたかったのですが、著作権的なことがよくわからいので、とりあえずウェブサイトを貼り付けておきます。

http://www.pnat.net

さらに、マンクーゾ氏の研究ですごいのは、植物のハイブリッドを作っていることなのです。ハイブリッドとは、異種同士をかけあわせて作ったもので、ポテト+トマト→ポマトとか、キャベツ+ダイコン→キャベコンなど色々ありますが(※本当にあります!)、別に目新しくもないとお思いの方もいるかもしれません。

いやいや、そんなんじゃないのです。マンクーゾ氏が研究しているのは、植物と機械のハイブリッドなのです。なにそれ、はぁ?とお思いの方もいるかもしれませんが、このシリーズが終わる頃には納得していただけるのでは、と思います。

だから、AIが植物とコミュニケーション取り合えるというのは、本当に実現可能なことではないかと思うのです。

では、残暑を楽しみつつ、次回に!

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ひまわり

 

惑星スカロスはどう思う?:ステファノ・マンクーゾが示す植物の世界①

海辺の小高い丘や、展望灯台から海を見下したとき、海上を進んでいる船が止まっているように見えたことはありませんか。

船を近くで見れば、もちろん早く動いているのですが、遠くから見ると進んでいる距離はわずかにしか見えないので、止まっているかのような錯覚を覚えるのです。

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海上の船

違う仕組みですが似たような状況として、高速で動いているものからみると、低速で動いているものは、止まっているように感じられることもあります。

スタートレック』というドラマを知っていますか?

宇宙船に乗った地球人が、色々な異星人と交流すると言う内容のSFのテレビドラマで、1966年~69年までアメリカで放映されたそうです。

もう50年以上も前なので、宇宙船や色々な装置は恐ろしく“ちゃちく”見えますが、独特の雰囲気があって面白いです。

さて、このスタートレックの第66話に『Wink of an eye』(ウィンクする瞬間)というタイトルのお話があります。日本語訳のタイトルは、ネタばれタイトルで、『惑星スカロスの高速人間』となっています。

惑星スカロスの人間は、地球人と比較してとてつもなく高速で動くので、地球人は彼らの姿を見ることができないのです。

逆に、惑星スカロス星人は、地球人が動いていても、止まっているようにしか見えないのです。

ということは、惑星スカロス星人にとっては、人間も動物も虫も植物も石も機械も、同様のものに見えるのかもしれません(※ドラマでの話とは異なりますが)。

 

私は前々から疑問に思っていたことがあります。

小説やドラマや映画においては、宇宙人が地球にやってきたとき、当然のことながら、人間が宇宙人とコンタクトをとります。

しかし、もしかしたら宇宙人は、人間ではなくて他の動物と手を組むかもしれないし、植物や昆虫などと手を組む可能性だってあるのでは、と思うのです。

多くの人類は、通常、地球上で一番優れているのは人類であるということにかけらも疑いを抱いていませんが、果たしてそうなのでしょうか。

もしかしたら、30年後には、人工知能AIは、動物や昆虫や植物と会話をしていて、人類だけでなく、彼ら彼女ら(※動物や昆虫や植物のことです)の意図も取り入れて、様々な決断を下すかもしれない、と想像することがあります。

少なくとも、AIが人間以外の生物の意図を汲み取ることはできるようになるのでは、と考えていました。

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AI

イタリアの植物学者ステファノ・マングーゾの書籍を読み、その思いが強くなりました。で、本題は次回から。